予備校・塾

理転初学者の物理と生物

「相田さん、また相談があります」 「え、また?」 「はい。安心してくださいね。今度はただの勉強の相談です」よかった、この前のように人生観を語らなければならぬような相談がそう何度もあってはこちらもたまったものじゃない。俺は今日は疲れているので…

理転はいつも突然に

それはゴールデンウィークに行われた合宿が終わって間もない頃のことだった。「相田さん、ちょっと相談があるんですけど…」合宿によって、一種の戦友的意識が芽生えたみずきから真面目な顔でそう言われた。

合宿最終日

「……のぼる……のぼる!」 「……ん……ゆりっぺ?……」 「誰が死んだ世界戦線だよ。天使ちゃんいねーよ」机に頭を突っ伏して寝ていた自分に気付く。 外はもう明るい。「やば…。寝ちゃってたのか」 「いや、俺たち結構頑張ってたと思うぜ。久しぶりだよな、こんなに…

合宿2日目

「……のぼる……のぼる!」 「……ん……ここは……β世界線……?」 「α世界線だよ。まだこの世界線にやり残したことあんだろ。そろそろ起きろよ」合宿2日目の始まりである。 部屋の外にある共同洗面所で歯磨きをしながら眠い目をこする。

合宿1日目

『ヴォーン、キキィーン、ガタッ』知らない天井だ。 俺は眠りから目を覚ました。異世界‪​───‬ではないらしい。眠い目をこすり、記憶を遡る。そうだ、合宿に来たんだった。ここはそう、合宿を行う施設へ向かうマイクロバスの中であった。

合宿‼︎

ある日『学習塾 マウンテン』に通う浪人生が全員集められた。全員で14人で、小百合、みずき、翔太もその中に含まれる。もう塾に通い出して一ヶ月が経つ。 見慣れた面子である。

模試が終わってみんなでBBQ

『ワイワイ、ガヤガヤ』マーク模試が終わった後、『学習塾 マウンテン』のみんなでバーベキューがあった。塾の近くの河原で行われたそれは、花見の時と同様に、小学生から中学生、高校生、浪人生が一堂に会する不思議な空間であった。

みんなで花見

件の浪人決起会が行われてからすぐの事だった。またしても、よっちゃん先生が「相田くん。今度、塾のみんなで花見をするからね。絶対来てね。」と言う。絶対、とは。まるで俺が強制されなければ、約束をすっぽかすような人間であるみたいじゃないか。‪​───‬…

浪人決起会

まだ寒さの残る頃であったか、よっちゃん先生がこう言った。「相田くん、明日の夜は塾に来てね。浪人生を全員集めて決起会をするから。」俺は渋々頷いたのだったが、しかし、浪人生の決起会とは何をするのだろうか。 この塾のことである、並一通りに催される…

塾について

ここ『学習塾 マウンテン』での授業は、自分の出たい授業に出て、また自習で全て済ますこともできる。テキストは、全て入試問題から抜粋されており、普段は暗記一辺倒になりがちな勉強を演習で補う事ができる。

勉強計画part2

「青チャートは1日20題やってきてね。英単語は1日100語。アップグレードは1日50問。月曜から金曜までの5日間やれるとして、日曜日に範囲内から無作為に選んだ問題からテストするからね」 「分かりました」特にキツいと思わなかった俺は、快く了解した。 なん…

最低の出会い

『学習塾 マウンテン』には面白いイベントが多々ある。 例えば、塾に通っている小中高、浪人生を全員集めて花見をしたりバーベキューをしたり、などといったことである。 これは、俺がまだ塾に通って間もない頃のことである。

勉強計画part1

「ところで、確認なんだけど、今年のセンター試験は8割なかったのよね?」 ハキハキとしていて聞き取りやすいアルトボイスが俺の耳に届いた。 俺の今年のセンター試験の点数は以下の通りである。

東大…理三…?

「おはようございまーす」「おっ、早速来たね。よしよし」 俺は『学習塾 マウンテン』に通うことを決めたのだった。 ここは、元々は英語塾だったらしい。なるほど、それでマウンテンか…。いや、何がそれでか分からないが。 学生の要望に応えて、数学、その他…

塾に行ってみたpart2

こんな情けない人生を歩んでいても、自分が他者に勝る、唯一にして最高に幸福だと思える点が一つだけある。それは、理解のある親がいることである。「再受験するので大学やめます」 「そう。あなたの好きなようにしなさい」この一言でどれだけ救われたことか…

塾に行ってみたpart1

外に出ると暖かい日差しが頬を照らした。 コートはいらなかったな。そんなことを思いながら、お気に入りの安物中華自転車、その名も『ゴールドシップ』に乗って道を駆ける。現在、『学習塾 マウンテン』に向かっている最中である。

予備校とは

俺は再受験生だ。 歳も5本の手じゃ足りない。いい歳して受験なんて… ましてや予備校や塾に行って18歳の子と一緒に勉強するなんて恥ずかしい‪​───‬などと思ったことは無い。

転機

宅浪と称してニート生活を満喫することにそろそろ終止符を打たねばなるまい。今まで結果を出せていない‪​‪​───‬。孤独に勉強することに限界を感じるまで、一体どれほどの年月をかけてしまっただろう。