理転初学者の物理と生物

「相田さん、また相談があります」
「え、また?」
「はい。安心してくださいね。今度はただの勉強の相談です」

よかった、この前のように人生観を語らなければならぬような相談がそう何度もあってはこちらもたまったものじゃない。

俺は今日は疲れているので、復習するくらいで特に何も予定がない今度の日曜日ならば、と快く了承した。

続きを読む

合宿最終日

「……のぼる……のぼる!」
「……ん……ゆりっぺ?……」
「誰が死んだ世界戦線だよ。天使ちゃんいねーよ」

机に頭を突っ伏して寝ていた自分に気付く。
外はもう明るい。

「やば…。寝ちゃってたのか」
「いや、俺たち結構頑張ってたと思うぜ。久しぶりだよな、こんなに勉強したの」

続きを読む

合宿2日目

「……のぼる……のぼる!」
「……ん……ここは……β世界線……?」
「α世界線だよ。まだこの世界線にやり残したことあんだろ。そろそろ起きろよ」

合宿2日目の始まりである。
部屋の外にある共同洗面所で歯磨きをしながら眠い目をこする。

続きを読む

合宿1日目

『ヴォーン、キキィーン、ガタッ』

知らない天井だ。
俺は眠りから目を覚ました。

異世界‪​───‬ではないらしい。

眠い目をこすり、記憶を遡る。

そうだ、合宿に来たんだった。

ここはそう、合宿を行う施設へ向かうマイクロバスの中であった。

続きを読む